原材料である田七人参はウコギ科人参属の多年生植物で、中国の南部にある雲南省付近の気候と土壌でしか採れず、海抜800~1000mの山間傾斜地の秘境でのみ栽培されています。
収穫には3~7年間と長期間を要し(このため別名「三七人参」と呼ばれる)、何年も土の中で育ち、土の栄養分をめいっぱいに吸収するため、1度収穫があると土が痩せ細り、10年は同じ場所で作ることができないというほどです。そのため収穫量が少なく貴重なため、別名「金不換」=「お金に換えられないほど貴重なもの」と本草網目(*1)にも記されています。
(*1) 『本草綱目』(ほんぞうこうもく):明の李時珍(りじちん 1518~1593)によって書かれた中国最高の薬学著作。参考文献は800種以上、自身も多数の薬物の実物を収集して研究を重ね、26年の歳月を費やし、その間に3回の校訂を重ねて遂に61歳の時に『本草綱目』全52巻190万余字をもって完成させた。この本はたびたび改訂、復刻されたが、現在でも非常に権威ある著書。